西暦2012年2月、弊社が明治45年に創業して100周年を迎える年となりました。今日までの長い間、弊社社員をはじめ多くの御得意先様や仕入先、また総務関係のお取引先様などに大変お世話になりましたことを改めて厚く御礼申し上げます。

 明治45年といえば日露戦争が1905年に終了して間もない頃で日本も血気盛んな時代、白衣という商品が日本で初めて出現し始めたと聞いております。当社も創業まもなく白衣の生産販売を開始して以来、第一次世界大戦そして太平洋戦争という国難の時代を乗りきってまいることが出来ました。

 奇しくも本年1月初めに米国の世界的にも有名なイーストマンコダック社が連邦破産法を申請したとのニュースが飛び込んでまいりました。コダック社といえば1883年にカメラフィルムを世界で初めて開発して、創業以来131年の歴史を持つ大会社です。しかしながら、昨今では電子技術が高度にかつ急速に発展しつつあり我々が使用しているカメラのほとんどはフィルムを使わないデジタルカメラが当たり前となっています。コダック社が行き詰まったのは当然の帰結かもしれません。しかし、一方では同じ業界である富士フィルムは名前こそ「フィルム」とついているものの早くからデジタルカメラの開発を行ない、またそれ以上に化粧品やサプリメント、医療サイエンスの分野にも業態を広げています。この違いは何でしょうか。

 有名なダーウィンの法則に適者生存の法則というものがあります。「生存の条件は強いものや大きな者が生き残るのではなく、時代や環境に適合したものが生き残る」そうです。彼のコダック社も決して時代の移り変わりに手をこまねいていたわけではないと思います。只、判っていても組織として過去の栄光に浸っていたのか、柔軟性を欠いていたのか、結果として自分自身を変革できなかったのだろうと思います。

 弊社もおかげさまで今日まで100年を生き延びることが出来ました。只、過去に満足せず、感謝しつつも世の中の流れに合わせて新しい商品やサービス、ビジネスモデルを開発するなど、いったん創造した競争力を「持続・発展」させる努力を怠らぬよう、社員ともども頑張って行きたいと存じます。
 今後も引き続きご支援賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

代表取締役社長  倉 田 伸 雄
 

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By staff