9月12~14日の3日間、弊社ソーイングセンターにて津市内の中学2年生の職場体験実習を受け入れました。今年は2名の受入れで、自己紹介書には「洋服が大好き」「ミシンの教室に通っています」と書いてありました。
ソーイングセンターのその時の仕事の状況により実習内容は多少変わりますが、初日はまず製造課長が工場の中を回って部門ごとの仕事内容を説明してから、ネーム刺繍を入れた製品を畳んで袋に入れたり、プリント転写の補助をして頂いたりします。
2日目と3日目に縫製の実習として、予め希望されたエプロンとお弁当袋を作成してもらいました。パターンは当社定番の型を使用し、在庫生地から好きな生地を選んでもらいました。
パターンの説明と裁ちバサミを使った生地の裁断、ミシンの基本操作の練習で半日、その後の1日半で縫製をし、仕上げて最後に自分で選んだ可愛いキャラクターを刺繍で入れて終了時間になりました。少し苦戦していたようですが、2人なので交代でしたり、少し待ってもらいながら、仲良くやってもらいました。
説明してその通りにしてもらうのは難しい事ですが、2人それぞれのやり方や進み具合が違うので、私達も色々勉強になります。気の付いた事や、注意点もあったので今後の参考にしたいと思います。何十人もの生徒を教える学校の先生を改めて尊敬します。
今の実習の内容が良いかどうかはわかりませんが、毎年希望される方がいますし、自分の手で作り出して完成させ、手元に残るので達成感はあると思います。
体験実習の時、アイロンやミシンでケガをしないように特に気を使います。少し慣れると指を縫ってしまうのは初心者にはありがちで、生徒さんをお預かりしていつも緊張していますが、工場全体で協力し交流もして、今年も大きな失敗も事故もなく実習を終えることが出来ました。
会社からも「地域への社会貢献活動の一環ですから、」と言われていますし、中学生の職場体験が、その後の生徒さんの職業意識の形成にどのような影響が表れるのか、興味ひかれるところです。当社クラユニでの体験が少しでも将来に生かされることを願い、今後も協力していきたいと考えています。
(裁断・プリント担当 逸見)
津市教育委員会では、市内中学校において「中学生職場体験推進事業」(職場体験学習)が毎年実施されています。
この事業はもともと「自分発見!中学生・地域ふれあい事業」と呼ばれていたもので、
将来の生き方や進路を模索し始める中学生を対象に、子どもたちが地域社会のさまざまな職場を実際に体験することで、働くことの厳しさや苦労、喜びをなどを実感してもらおうというものです。こうした体験を通じて、将来の職業や進路に対する理解を深めるとともに、新しい自分を発見し、子どもたちの「生きる力」を育成することを目指しています。また、地域社会にとっては、「地域の子どもは地域で育てる」という気運を高めようとするものです。
(津市教育委員会ホームページより)
弊社は当事業に会社をあげて積極的に取り組む方針を打ち出し、平成18年より受入れを実施しています。この事業はこれまで学校が単独で担ってきた教育役割を地域社会に広げる重要な機会と位置づけ、受入れに際しては地域社会の一員として、共に歩んできた地元中小企業こそ、その役割にふさわしいと考えています。
その観点から、地域社会との関わりを大切にしながら、地域での社会貢献活動(CSR活動)の一環として今後も引き続き、当事業の受入れを継続していく方針です。